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(9)評価

ロシア市場の将来性については期待されているが、現状では、経済混乱、政治不安、貿易悪化、領土問題など未解決の課題を抱えている。
 同国の保有船腹量は約4,500隻、1,560万GT(1,660万DWT)であり、これらの平均船令は15年で全体の半分以上は20年以上であり、早急な代替建造を必要としている。
 このため、同国政府は21世紀初頭までに580隻、800万DWTの船舶(訓練船、北極用船舶、極東トレード用船舶、国内用船舶、外国貿易船等)の建造計画を承認しており、このうち約60%を海外に発注することになっている。
 なお、当会からは1986〜90年にかけてカーゴ、タグボート等約15隻が輸出されているが、その後途絶えている。
 同国は、情報・資料等の入手が困難であり、また少ないと判断される。
 したがって、今後永続的に関係機関とコンタクトをとるなり、また現地調査を行うなりして実情把握に努める必要がある。

 

 

 

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