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 工業部門(鉱業、製造業、建設業および電力業を含む)は、1991年にはGDPの34.6%を寄与し、労働人口の22.7%がこの部門に従事している。
 工業部門のGDPは、1980〜91年の期間に年率1.7%の割合で増加している。
 ブラジルは、世界的な埋蔵量を有する鉄鉱石、錫などをはじめ、鉱物資源に恵まれた国である。
 広大な国土をもつブラジルでは、鉱物資源は既知のものだけでも鉄鉱石、ボーキサイト、マンガン、プラチナ、ウラニウム、金、銀、鉛、銅、ニッケル、石炭、燐鉱石、クロニウムなどの豊富な埋蔵が確認されている。
 また、1990年には、世界最大規模と推定されるニオビウム鉱床がアマゾナ州で発見されている。
 しかし、鉱物資源開発については、各種インフラ整備に莫大な資金を必要とするため、まだ開発が十分に進まず、鉱業のGDPに占める比率は1.6%(1991年)に過ぎない。そして、鉱業生産の80%以上が鉄鉱石、原油、石炭、マンガン、ボーキサイト、石灰石、花崗岩などによって占められている。
 現在、鉄鉱石(赤鉄鋼)およびボーキサイト(アルミニウムの原鉱)は、ブラジルにとって特に重要な鉱物輸出品となっている。
 鉄鉱石採掘の大部分は、Minas Gerais州、Amazonas州、Para州などの大鉱床で行われ、ブラジルはオーストラリアに次ぐ世界2位の鉄鉱石輸出国となっている。
 また、Minas Gerais州およびAmazonas州にはボーキサイトの大埋蔵があり、ブ

 

 

 

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