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以後の経済不況の深刻化、輸入規制の強化に伴い、日本の対ペルー輸出は低下の一途をたどり、1989年には7,760万ドルにまで減少した。
 その後、1990年9月の輸入の完全自由化政策により、日本の対ペルー輸出は91年から増加に転じ、93年には2億2,400万ドルにまで回復している。
 両国の貿易バランスは、恒常的に日本側の入超が続いており、両国間には貿易摩擦問題は発生していない。

 日本はペルーの輸出相手国としては、1992年は輸出の9.8%(3億4,500万ドル)を占め第2位、輸入相手国としては、輸入の5.5%(2億2,400万ドル)を占め第5位である。
 第1位は輸出入ともに米国で、ペルー輸出総額の27.2%(1992年)、輸入総額の27.2%(同年)を占めている。
 日本側の主要輸出商品は、組立て用自動車部品、完成自動車、テレビなど電気製品、鉄鋼製品、産業機械(農業、鉱業、建設など)、軽工業面では繊維、タイヤなどである。
 日本の輸入品目は、銅、亜鉛、鉛(いずれも鉱石および地金)、銀、鉄鉱石、コーヒー、魚粉、獣毛、皮革などが主なものである。

 

 

 

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