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 同社は、1966年に設立。タンジェール〜アルジェシラス(スペイン)間の連絡航路に就航している。

  (C)需要状況

 モロッコの船舶需要は、既に述べたように一般貨物船は勿論であるが、オア/バルク・キャリア、ケミカル・タンカーなど特殊技術を必要とする特殊船舶が多く含まれている。
 また、従来の沿岸漁業から遠洋漁業への脱皮を図るため、大型漁船、冷凍船などの需要の拡大が期待されている。
 このほか、作業船については、港湾拡張計画の進展に伴い、バージ、タグボートなどが需要として顕在していると思われる。

  (D)船腹拡充計画

 モロッコは60年以来、長期にわたって経済開発計画を実施し、また現在施行中の新5ヵ年計画(87〜92年)によって、経済発展を遂げているが、これに伴って生産財、各種設備機材などの輪入貨物量が増大し、また輪出商品の増産により輸出が拡大していることから、政府はこれらの海上輪送に対応するため自国海運力の拡充に力を入れている。
 このため、82年から87年までの5ヵ年間にケミカル・タンカー3隻(49,130G/T)、オア/バルク・キャリア1隻(33,734G/T)、コンテナ船3隻(4,608G/T)などのほか、漁船118隻(37,940G/T)、曳船3隻(

 

 

 

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