5隻（25，000G/T）程度に過ぎなかったが、開発計画の推進に伴って船腹量は急速に拡大した。 また、同社の取り扱う海上輸送貨物も、一般貨物のほか、原油、LNG，LPG、穀物、砂糖、ワイン、鉱石、その他各種の分野に及び、アフリカ第1位の大海運会社になった。 その後、アルジェリアにおける国営会社機構の改革により、1982年8月にCNANは改組され、炭化水素（原油、天然ガス、石油化学製品など）を扱う部門が独立する形で分離され、次の2つの公団が設立された。 国営海運公団（Societe Nationale de Transportes Maritimes ＆ Compagnie Nationale Algerienne de Navigation、“SNTM−CNAN”） 国営炭化水素化学製品輸送公団（Societe Nationale du Transport Maritimedes Hydrocarbures et des Produits Chimiques、“SNTM−HYPROC”） 次いで、87年7月SNTM−CNANから分離し独立した国営旅客輸送公団（Enterprise Nationale de Transportes Maritimes de Voyageurs、“ENTMV”）が設立された。 また、同年SNTM−HYPROCから分離し独立した国営炭化水素輸送販売公団（Societe Nationale de Transport et de Commerce des Hydrocarbu、“SONATRACH”）が設立された。 アルジェリアの主要海運会社の保有船舶は、次の通りである。 1，Compagnie Algero−Libyeme de Transports Maritimes（CALTRAM） （所在地） 21 Ruedes Freres，Bouadou，Birmandreis，Algiers 同社は、アルジェリアとリビアが各50%出資の合弁企業（本社：アルジェ市）で、所有船5隻（24，969G/T）および用船（実績：86年、87年各156隻、88年184隻）により、欧州とリビア・アルジェリアの各港間の海運サービスに従事している船会社である。
