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 84年における同港の貨物取扱量は、47,734,400トンに達している。
 イスケンデルン港の北方約10キロの地点に最近建設された新港(イスデミル港)には、4埠頭(鉄鉱石積出し用の長さ220mの埠頭、石炭積出し用の200mの埠頭、一般貨物用の260mおよび200mの埠頭)がある。
 クレーン設備は、鉱石を石炭用の15トン・クレーン5基および10トン・クレーン2基、5トン・クレーン1基がある。コンベヤ装置は、1時問当り石炭3,000トンおよび鉱石1,200トンの積出しが可能である。

(4)造船事情

 トルコの造船所は、Turkiye Gemi Sanayii A.S.所属のPendik Shipyard(新造及び修理)、Halic Shipyard(新造及び修理)、Camialti Shipyard(新造及び修理)、Alaybey Shipyard(修理のみ)、Istinye Shipyard(修理のみ)など国営造船所のほか、民間造船所が約30社ある。
 87年末現在、最大の建造能力を備えているのはPendik造船所で、75,000DWT型船の建造が可能である。
 トルコの造船能力は、中近東諸国では最大ではあるが、造船用資材の殆ど全てを輸入で調達しているため、外貨手当、納期などに問題があり、能率が悪いのが現状である。
 主要造船所の概要は次の通りである。

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