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(5)漁業事情

(A)漁業の実態

 アラブ首長国連邦は、ペルシア湾からオマーン湾にかけて、約640キロの海岸線をもち、この海域には多種の魚類が豊富に生息しているので、漁業は伝統的な産業であり、ラス・アル・カイマ、シャルジャ、フジャイラなどの漁業基地を中心にして沿岸漁業が盛んである。
 シャルジャ港はエビの輸出港である。ラス・アル・カイマ港には、魚粉工場がある。アジュマンおよびシャルジャ魚類加工工場の建設が計画されている。
 この海域におげる国際的な調査・研究の結果、オマーン湾からアラビア海にかけて漁業が有望視されているので、各国が競って漁業に進出している。

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(B)魚船保有状況

 アラブ首長国連邦の保有漁船総数は、3,000〜4,000隻といわれているが、その大部分が木造船であり、5〜15トン程度の漁船が大半を占め、動力は16〜100馬力の船外機および舶用ディーゼル・エンジンを使用している。
 鋼造漁船で100G/T以上のものは、88年末現在で8隻(2,364G/T)に過ぎない。

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