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クウェートは石油輸出における自国籍船の積取比率の向上を目指し、莫大な石油収入によって自国商船隊の整備拡充に取り組んでいたが、ここ数年は世界的海運不況に加え、イラン・イラク戦争の激化により減船を余儀なくされていた。
しかし、1988年にイラン・イラク戦争停戦の合意が成立し、ベリシャ湾の安全航行が確保されるに至り、また、OPECによる同国の石油生産枠が拡大されたことなどから、船舶に対する需要も徐々に現われてくるものと予想される。
同国は従来から欧米の進出が目覚しく、特に海運は旧宗主国英国との結びつきが強いので、斯業としては今日までの同国に対する各種作業船やタンカー等の輸出実績を積極的にPRし、同国市場の維持開拓に努める必要があろう。