(B)海運事情と保有船主の実態
フィリピンは、大小7,100有余の島々から成る多島国で、内航海運に依存する輸送度が極めて高く、マニラとミンダナオ島クバオを結ぶ主要航路のほか、マニラ、バタンガス、イロイロ、セブ等の各港を中心とした国内短距離嶼間航路が綱の目のように展開している。 また、フィリピンの対外貿易は、原材料の輸出、製品の輸入が中心であるため、外航海運では一般に輸入は、定期船による製品輸入、タンカーによる燃料輸人、輸出はトランパーあるいはライナーのべース・カーゴとして原材料を輸出するという形をとっている。
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