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スリランカは鉄道・道路網が比較的整備されているため国内貨物輸送に占める内航船舶の比重は小さいが、政府は輸出総額の約40%を占める紅茶、天然ゴム、ココナツ等並びに食料品、油製品等の自国籍船積取比率を高めるため海運の増強を図っていた。 しかし、1986年の船腹保有量62万GTをピークとして、その後は民族闘争、反政府活動の激化、社会不安の増加等により経済活動は停止しており(92年12月末現在の外貨準備高:9億ドル)、海運の増強は全く進展しておらず、93年では29万GT(平均船台21年)と半減しており、同国経済の現状からみて、今後とも船腹の拡充は期待できない。
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