(9)評 価
インドの船腹保有量は1993年12月末現在で約660万総トン(平均船令14年)である。 近年におけるインドの国際海上輸送貨物
の取扱量は年間約1億トンに達しており、政府は外貨節減・獲得の観点から海運の重要性を認識し、自国籍船による積取り比
率を一般貨物船50%、バルクキャリア40%、タンカー100%に引揚げるべく自国海運力の増強に努めており、97年3月末の船腹
保有量750万総トンを目標としているが、92年12月末現在の外貨準備高は54億ドルであり、過去の実績からみてその実現はむ
っ か しいと思われる。 一方、造船業は、コチン造船所(最大船型86,000DW) 等の国営造船所が7社、民問造船所が約
30社あるが、国全体の建造能力は81,000GTであり、建造実績は90年の77,000GTをピークとして漸減しており、93年は19
隻、3万GT程度で、造船業興隆の道程は遠い。 一方、当会会員に対する弓1合は比較的活発でバルクキャリア等が年間30〜40万
GT寄せられているが、船腹拡充計画遂行の未熟と外貨不足等により成約に至っておらず、近年では経済協力船の漁業調査船
(189GT)2隻がある程度である。
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