
インドの主要鉱産物は、石炭、石油、天然ガス、鉄鉱石、銅、鉛、亜鉛、ボーキサイト、マンガン、クロマイト、雲母、ダイヤモンドなどであるが、なかでも鉄鉱石は最大の外貨獲得鉱産品であって、1991/92年には5,747万トンが生産され、輸出額は約143億5,400万ルピー(輸出総額の3.7%)に達している。 石炭は国産エネルギー源であるが、その開発は遅れていた。しかし、石油危機を契機に石油輸入の抑制を図る目的で、代替エネルギーとしての石炭の使用を奨励したため、石炭の産出量は1990/91年2億1,162万トン、91/92年2億2,936万トン、91/92年2億2,936万トン、92/93年2億4,730万トンと増加傾向を示している。 現行第8次5カ年計画の最終年度、96/97年度の石炭生産目標は3億800万トンであるが、93/94年度の生産実績は目標額を下回ったと推定される。 一方、石油は石炭の開発が遅れていたことから、最大のエネルギー源であり、その産出量は近年著しく増加したが、1992/93年度の産出量実績は2,691万トンであり、計画の最終目標(96/97年度)の5,000万トンを大きく下回っている。 製造業は、GDPの約17.5%(1992/93年)を占め、労働人口の10.0%(1991年)がこの分野に就業している。
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