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 (9)評価

 大小多数の島々からなるインネシアにとって、海運は極めて重要な位置を占めている。
 このため、同国政府は、第5次5カ年計画において海運力の整備拡充に努め、手初めに3,000DWT前後の内航船(56隻)のスクラップアンドビルドを実施している。
 同国では、3,500DWTクラス以下のインドネシア籍船舶については、自国建造の方針をとっており、最近では18,000GTパッセンジャフェリーをスウェーデンより受注済であり、その他作業船等の輸出船建造も行っている。
 一方、同国の保有船腹量は約204万GTであるが、大半は老朽船または非能率船であるため、船舶の航行の安全と運航効率向上の観点から・これら老令船の代替建造として年間20万トン以上の新造船の建造が必要とされている。
 最近の同国の新造船建造能力はめざましいものがあり上記数量の建造も可能視されてきている。
 従って、斯業としては、同国造船業の動向に留意しつつ今後の輸出対策を考える必要がある。

 

 

 

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