シンガポールの漁業は、内水面および近海で比較的小規模に行われているに過ぎない。
シンガポール漁船による水揚げ量は、国内消費量の25%程度を満たしているに過ぎず、87年には約89,000トンの魚を輸入している。
漁民数は、87年現在で約1,200人(80年当時に比べ42%減)であり、漁業労働人口の不足もあって、国内漁船による漁獲量は伸び悩みの傾向が目立っている。
なお、シンガポールは、食用以外の観賞魚の養殖が盛んであり、貴重な外貨獲得源(86年の輸出は4,730万シンガポール・ドル)となっている。