従来、シンガポール経済の将来を左右する鍵の一つは、国際収支問題にあるといわれていたが、近年、外貨準備高は順調な増加を続けており(89年末198億1,000万米ドル)、年間輸入高(89年496億7,000万米ドル)の40%程度と可成り増加している。しかし、貿易収支が経常的に大幅な赤字を続けていることは健全な姿とはいえず、シンガポール政府も輸出の振興に努力を傾注している。
前ページ 目次へ 次ページ