日本財団 図書館


 1 都道府県名

兵庫県

 2 モデル地区名

尼崎西地域安全活動促進協議会

 3 重点となる活動項目

(1)「オウム真理教特別指名手配被疑者の逮捕協力依頼活動」の実施

 国民を恐怖と脅威に陥れた「オウム真理教関係被疑者」の逃走は絶対に許さないという信念のもとに、推進指導員及び推進員は防犯協会役員と一体となって、平成8年7月26日(金)午前10時から午後0時までの間、通行人の多い4箇所において、手配被疑者平田信等の等身大の人形立看板を立て、地域住民に対し「オウム真理教特別指名手配被疑者の逮捕協力」のキャンペーンを実施し、通行人に被疑者の手配ビラを配って逮捕の協力依頼活動を行った。

(2)地域住民に対する「地域安全活動」の浸透と定着化活動

 犯罪や事故のない安心して生活のできる地域社会の現実を目的に、地域安全活動の浸透を図るため、各種活動を展開中であるが、防犯協会役員と一体となって、全国地域安全運動期間中の10月16日(火)午後1時30分までの間、大庄地区会館において「地域安全活動の集い」を開催し、参加者500名に対して「地域安全運動実施中」等のチラシを配布の上、講演を通じて地域安全活動の重要性の浸透及び定着化を図った。また、最後に県警音楽隊員によるドリル演奏を楽しみ、警察と地域住民の融和が図られた。

(3)ひったくり防止活動の実施

 管内では、自転車使用の婦女子を対象に平成7年中にひったくり事件が98件と多発したほか、平成8年も多発傾向にあることから、犯人の検挙とその防止活動に取り組むことになり、9月1日から推進指導員及び推進員が中心となって、毎週警察官と推進員3名が一組となり、ひったくり多発地区の各家庭を訪問、更に、自転車使用の通行人を対象とし、ひったくり防止ビラを配布の上、被害防止を呼び掛けたところ、平成8年中の被害が前年より減少し成果を挙げている。

 4 活動事例(もっとも重点とした活動)

〜ひったくり防止活動の実施〜

 近年、ひったくり事件が増加傾向にあり、特に被害者となっているのが社会的弱者である高齢者や女性が大半を占めているのが現状である。
 そこで、当協議会では、過去のひったくり事件の発生場所・事件等を詳細に検討した結果、多発地域の住民及び通行人に対し実態を広報し、いつ何処で被害者となるかわからないことを認識してもらうとともに、その予防方策として警察の協力を得て推進指導員と推進員が一体となり、交代で多発地区の各家庭及び自転車使用の通行人に「ひったくりに注意」のチラシを配布し、防犯意識の高揚に努めた結果、平成7年98件に対し、平成8年は62件の発生で、36件(36.7%)の減少と成果を挙げた。
 今後もひったくり防止活動を継続し、住民の防犯及び自衛意識を高め、管内全域におけるひったくり事件ゼロを目標に、明るい安心して住める街づくりに造進する決意です。

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION