〜高校生による地域安全活動への参加〜
(1)背景
最近の傾向としては、若年層における生活意識の変化により政治離れや社会参加活動への意識の低下がみられ、永年にわたり培われてきた社会的モラルや常識が全般的に欠如しつつあり、犯罪の低年令化が進み、又、若者による薬物の使用事犯等が増加している状況にある。
こういった傾向は、当初、都市部に見られていたものであるが、徐々に地方にも及びつつあり、岐阜県西部に位置する大垣市及びその周辺地区においても、その傾向が現れている状態に置かれている。
(2)対処方策
前記のとおり社会的背景に鑑み、大垣警察署としては状況を是正し、次代を担う若年層(高校生)の意識改革を図り、犯罪や非行を抑止し、若者自らが自発的に地域安全活動等の社会活動に参加することを狙いとし、次の内容の対処方策を講ずることとした。
ア 高校生による地域安全活動等についての意識討論会の開催
イ 若者を対象とした地域安全街頭啓発活動への高校生の参加
ウ 各高等学校における薬物乱用防止、目的意識を持った社会活動参加に向けての講演の実施
(3)実施内容
前記対処方策を推進するに際しては、あらかじめ管内の各高等学校(公立高等学校7校・私立高等学校1校)に趣旨を説明のうえ協力を得て実施した。
ア 高校生による地域安全活動等についての意見討論会の開催
平成8年7月26日、大垣市加賀野ソフトピアジャパン会議室において、管内8高等学校からそれぞれ2〜3名の高校生の出席を求め、大垣警察署長を交えて
セーフティ・フリートーキング BY スチューデント
を開催し、高校生の身近な犯罪や事故防止対策、高校生による地域安全活動等の社会活動への参加方策についての意見交換を行った。
イ 若者を対象とした地域安全街頭啓発活動への高校生の参加
平成8年12月10日、年末年始地域安全運動初日に当たり、大垣駅前において、若者による薬物乱用防止、年末における犯罪や事故防止を目的とした地域安全街頭啓発活動を実施した。
同啓発活動の実施に際しては、実施主体を活動に参加した管内の各高等学校生徒40人程とし、地域安全街頭啓発を図るとともに高校生の社会活動への参加協力を狙いとして行った。
ウ 各高等学校における薬物乱用防止、社会活動参加に向けての講演の実施