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各地区における反響は、モデル地区に指定されたことを市の広報誌(紙)を通して、広く市民に紹介したり、揃いのブレザーを着用してパレードに参加したり、街頭活動を活発に実施したことなどにより、市民の間には地域防犯活動に対する理解と認識の高まりがあって、今後の事業活動への期待と信頼が寄せられるようになり、地域防犯活動が浸透することによって、各交番単位の後援組織・連帯感の芽が生まれたところもあって、民間ボランティアの協力体制が高まってきつつある。
このモデル地区活動は、安全なコミュニティづくり、安全な地域社会づくり、青少年にとっての好ましい環境づくりのための連帯意識を育てるなどの基礎をなすものであって、それらは長期継続的な努力によって成果を結んでいくものであるが、各都道府県のモデル地区とも犯罪発生件数が減少するなど、大なる成果が上がっている。
又、地域住民がモデル地区活動を理解し、協力を得たことで連携から窃盗犯などの早期の届け出により犯人の検挙等に結び付きができるなどの副次的効果も上がりつつあるなどの成果がみられる。
このほか、これらの活動の根幹となる地域防犯(安全)条例の制度化やこの活動を知った、その他の地区(地方公共団体)が、この活動に刺激を受けて、自主活動を開始する気運も高まりつつあるように思慮される。

 

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