図8・20に示すように、地板(アース板)と呼ばれる導体板の上に1mmぐらいの薄い絶縁体があり、その上に導体の帯(ストリップ)がある構造で、地板とこの帯が2本の給電線になっている。この帯は印刷で作られ、微細(マイクロ)な形の線路が作られるためマイクロストリップ空中線といわれる。ストリップの長さが半波長のときに共振して大きな電流が流れ半波長ダイポール空中線と同等である。
この空中線は、軽量で小型な最新の空中線として使用されるようになり、GPS等に使用されている。図8・21は、保護カバーを付けた一例を示す。実際には衛星からの弱い電波を受信するため、同図に示すものを何個も配列してアレイ空中線として、利得を上げるようにしている。