8・2 電波の周波数と波長
電波法では『電波は&188GHz以下の電磁波をいう』となっている。電波の波長をλとすると、周波数fとの関係は
であって
で計算される。ここでCは自由空間における電波の伝搬速度であってそれは光速度と同じでC = 3×10の8乗〔m/s〕である。
普通通信や航法に使用される電波は10kHz以上の周波数をもつ電磁波であるが、その上限は特に決められていない。技術の現状から今のところは30GHz以下程度がよく使用されている。この電波の区分のうち電波法や国際規則で決められたものを表8・1に示す。このほか例えばLバンドとかCバンドとかでその周波数帯を呼ぶこともあるが、これは表8・2のような区分の呼称である。
船舶の電子航法用に割り当てられ、かつ、使用されている周波数の主なものを表8・3に示す。このように非常に広い範囲で各種の周波数帯力、それぞれの電波の特性を考えた上で使用されている。このような各周波数帯の電波の伝わり方などは第9章に示す。