日本財団 図書館


器の投入時間は、信号を出して投入完了まで通常0.1〜0.2秒程度である)
(4)自動負荷分担装置の試験
(a)負荷運転中の発電機に無負荷運転中の発電機を投入し、直ちに自動負荷分担の信号を出す。各発電機の負荷が各発電機の出力に比例した値となる迄の時間と整定した負荷の不平衡値(KW)を確認する。並行運転の解除が自動的に行われる場合は各発電機に負荷を平衡に分担させて並行運転解除の信号を与え、その発電機の負荷が零になる迄の時間と遮断器の引きはずしすることを確認する。
(b)この試験において、発電機の出力と母線周波数の変化が円滑に行われ、許容された範囲内に負荷分担と周波数の制御が行われることを確認する。また負荷が整定した後、系統内の急激な負荷変動(電動機の始動時)に対しても安定に応答することを確認する。なお、一般に負荷と周波数の制御精度は、発電機定格の10%以下、定格周波数の±1%以下が標準になっている。
(5)順序始動周波数(3・6・5(4)項を参照)
(6)ブラックアウト試験(3・6・5(4)項を参照)
3・9・2 制御・監視・警報装置
(l)一般制御機能試験
各制御卓及び制御盤に装備されている各種押釦スイッチ、切換スイッチ、ハンドルなどを実際に操作し、各機能が正常に動作することを確認する。この試験は前記各試験と同時に行ってもよい。
(2)監視機能試験
各制御卓及び制御盤に装備されている各種計器及びその他の監視装置は各装置の作動中、各機能が正常に作動することを確認する。
(3)警報装置
計画通りの警報点、警報設定値において、ランプ表示、吹鳴装置の警報動作が正常に行われることを確認する。
3・10 通信・計測装置
3・10・1 絶縁抵抗試験
動作試験前に導体と船体間の絶縁抵抗を計測する。計測は500V絶縁抵抗計により行う。もしトランジスター、ダイオードなど各種半導体を使用している場合は、主回路から切離してテスターで測定する。
3・10・2 動作試験
自動交換電話、各種電話、ラダーアングルインジケータ、プロペラ軸回転計、エンジンテレグラフ、エンジンモニタ、その他各種通信・計測装置を実際に動作させ、各部機能が正常に作動し、異常のないことを確認する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION