(i)単相変圧器
(イ)短絡法図2・50に示すように、インピーダンス試験の回路で、無負荷損と75℃に換算した負荷損との和に等しい損失を供給して最高油温上昇を測定し、また平均油温上昇(θm0)を求める。次に入力を滅じ電流を定格値に合わせ、1時間通電後、抵抗法により巻線温度(θC)を測定する。この時の平均油温度上昇(θ’m0)を求める。これより定格状態の巻線温度上昇(θ)は次の式で求める。
θ=θm0+(θc+θ’m0)………………………(2・40)
図2・50 短絡法
(ロ)相等しい変圧器が3台ある場合
高圧・低圧両巻線を△−△に接続し、定格周波数・定格電圧の三相電源から図2・51のように鉄損を供給すると共に、いずれかの巻線の接続回路に、供試器のインピーダンス電圧の3倍の電圧の単相電源AG2をそう入して定格電流を流し、負荷損を供給する。この場合はタップ電圧の差を利用することができる。
図2・51 単相変圧器3台の場合
図2・52 三相変圧器2台の場合
(V、A2の指示を定格に合わせる)
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三相変圧器1台の場合は短絡法の他に前( 帽爐涼荏衒儖鬼?台の場合と全く同様に試験できる。ただし内鉄形三相変圧器では漂遊負荷損が増加するので、入力を必ず測定し、全負荷と同じ損失を供給しなければならない。Y−Yの相等しい2台の変圧器の場合の試験回路を図2・52に示す。
2・5・9 絶縁抵抗試験(2.2.9参照)
測定は、各巻線と大地間及び各巻線について、一般に1000Vメガーで行う。絶縁抵抗は測定時の温度に大きく左右されるので、測定時の温度を記録する。通常、温度試験前とその試験後に行う。
2・5・10 耐電圧試験(2.2.10参照)
充電部分と大地間又は充電部分相互間の絶縁の強度を検証するための試験で、周波数50Hz又は
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