表2・10 110kW−4極−200V−605A直流電動機効率計算例
2・3・6 整流試験
(1)中性点の決定
一般にブラシ位置は、電気的中性点又はその付近に設定される。補極巻線をもつ機械では、電気的な中性点は幾何学的な中性点とほぼ一致すると考えてよい。
最終的には負荷をとった場合、望ましい負荷特性、整流状態を得るような位置に決めなければならない。ブラシの位置を移動できるものでは、製造工場において決定した場所(ブラシ保持器わくと固定部)に合マークがつけられている。
中性点を決定する方法は一般にキック法が採用されるが、場合によっては交流電圧法、負荷試験法による決定法がある。
キック法についてはブラシのすり合せを十分に行ったのち、正負ブラシ間に数ボルトの両振れの電圧計を接続し、界磁回路に定格界磁電流の約30%を突然入・切し、ブラシ間に接続された電圧計の振れが最小になるようにすれば、その位置が中性点である。
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