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2・10・1 光源
照明装置の光源は白熱電球が広く使われ、また、居住区域、機関室等では蛍光放電灯が使われる。
(1)白熱電球
白熱電球は、JIS F 8407(船用電球)で規格化されたものが一般的に使われ、耐振性に富む。これらの口金はねじ込み口金(エジソンベース)が一般に使われ、一部に差込み口金(バヨネットベース又はスワンベース)や定焦点形口金が採用される。白熱電球の使用に際しては白熱電球(タングステンフイラメント)の電流が電球の定格電流の13〜16倍に達するから、スイッチなどの選定には十分な考慮を払うべきである。
(2)蛍光放電灯
蛍光放電灯は白熱電球に比べて消費電力の割合に光束が非常に大きく、寿命が数倍も長い。しかし、一般に力率が悪く(力率45〜50%)、管電圧波が矩形波に近いために、高次の高調波を含み、これが電波として放射されるか又は電流として伝播して無線設備に対して妨害となることがある。蛍光放電灯から直接放射されて生ずる電界強度は距離2mで実用に差しつかえない程度になるが、配電線路での妨害電圧の防止には適当なろ波器を使えばよい。蛍光放電灯の一般的な点灯回路は図10・1、図10・2に示すとおりであるが、グロースタータ式及びラピッドスタータ式は天井灯、壁付灯などに、また、マニュアルスタータ式は一般に押ボタンスイッチで点滅するので押ボタン式ともいわれ、卓上灯や寝台灯に使われる。ラピッドスタート式の蛍光灯はグロースタータ式と同じく予熱始動形のものであるがこ予熱始動時間をグロースタータ式のものより短く、1〜2秒の始動時間で点灯する。始動電圧はグロースタータ式より幾分高い程度で、かつ、グローランプを必要としないで、安定器がグロースタータ式のものより多少大形であるが点灯動作がすぐれているので広く使用される傾向にある。図10・1(c)はラピッドスタート式蛍光ランプの点灯回路の基本結線例を示す。安定器にはフイラメント加熱巻線があり、灯具又はランプ自体に始動補助導体が設けてある。電源に接続すると、ランプ両端に安定器の二次電圧が印加され同時にフラメントも加熱される。電極から熱電子放出が起ると、始動補助導体(近接導体ともいう。)とこれを接続していない側の電極との間に微放電が始まり、やがてランプ全体に広

 

 

 

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