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れるが、充放電の性能や、取扱い上の便宜さに対する要望の程度に応じて各種各様の充電装置が用いられている。充電用整流器は使用される半導体の種類によって大別するとタイオード式とサイリスタ式に分けられるが、浮動充電に使用されながら高調波ノズルを嫌う負荷(電話、拡声装置等)が接続される場合には、リップル電圧(直流電圧中に含まれる高調波電圧)を低減するために、直流出力側に適当な平滑回路か■波回路を設けることが望ましい。
(1)ダイオードによる方式
本方式に於て出力電圧を調節するには整流器への入力となる交流電圧を変化させることを要し、そのために色々な調整方が実用されているが、最も簡単な全手動調整によるものから、電圧電流共自動制御によるものまで、必要に応じ選択して使用されている。これらの中、代表的な調整法とその結線を下記に示す。
(a)手動電圧調整
図7・28は三相交流を電源とし三相全波ブリッジ整流回路による概略結線を示しているが、容量が小さい場合には単相整流回路が用いられることが多い。
結線及び部品構成は最も簡単であるが、調整は電圧計、電流計を見ながら手動でトランスのタップ切り替えにより行われる。
本結線方式は充放電交互切替え式の蓄電池の充電用に採用されることが多い。

 

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図7・28電圧タップ手動切替式による充電装置の結線図

 

 

 

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