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きは回転子は停止、s=0のときはN=N、即ち回転子が同期速度で回ることを意味する。実際にはこの速度で回ることはない。図4・9はすべりとトルクとの関係を示したものである。
上記のトルクの式はまた次の式で表すこともできる。

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この式からわかるように誘導電動機のトルクは回転子電圧E2の自乗に比例し、回転子回路の抵抗r2、リアクタンスX2及びすべりsによって変化することがこの式から停動トルク(最大トルク)Tmを計算で求めると、

082-2.gif

巻線形誘導電動機ではこの最大トルクを始動時に移すことができる。そのためには巻線形回転子に始動用抵抗を付加し、始動時にはこれを使用し、運転時にはこれを短絡して除去する。図4・9中の破線のトルク曲線は始動時の場合を示す。
例えば、巻線形誘導電動機があって、その回転子一相の抵抗が0.3〔Ω〕、もれリアクタンスが1.5(Ω〕である。この場合最大トルクを始動時に発生させるために、挿入する外部抵抗の値を求めると、
最大トルクの条件は2・4・1(2)における式 即ち

082-3.gif

したがって、外部抵抗として、1.2(Ω〕を挿入すればよい。
2・4・2 種類
(1)回転子構造による分類
回転子の構造によって、かご形と巻線形に分けられる。巻線形回転子は、その巻線を回転子鉄心に対して絶縁し、スリップリングとブラシを介して外部に接続

 

 

 

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