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図4・4 極間1相当り3流(コイル)の場合のR相分布巻きコイル

 

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図4・5 コイルピッチ(コイル幅)180°各相コイル1回巻きの仮想的三相コイル配置

 

分布巻きと称して各種毎に各相当り2〜数個の溝が割り当てられ、これらの各相のコイルが通常図4・4に示す如く直列に接続される。三相の励磁現象を分りやすくするため、分布巻きでなく、図4・5に示す如く各極間隔(電気色180°に相当)の間にRSTの各相のコイルが励磁力として等価な1回巻きのコイルに置き替って空隙に沿って配置されると想定する。このようなコイルに三相交流電圧を印加すると各相のコイル図4・6に示す如く、電圧と位相順序が全く同様な励磁電流が流れる。
図4・6中の???の各時点についての空隙に沿ったコイルの励磁効果は図4・7のA図、B図、C図に示す如き矩形波の合成から成る磁界波形を生じ、磁界の極性は順次正負の配列となる。この磁界の基本波は正弦波でその正弦波の磁界は相順にしたがった方向に時間の経過と共に空隙に沿って移動し、回転軸の周りを一定の速度(同期速度)で回転する。このようにして作られる磁界を三相(多相)巻線による回転磁界という。

 

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図4・6 各相コイルに流れる励磁電流の時間的変化

 

 

 

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