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定格力率で無負荷と全負荷の間において負荷を変化させたとき整定電圧の許容変動幅は定格電圧に対し次の通り定められている。
船舶設備規程(第200条)4%以内(電圧調整器を備えつけてないものはこのかぎりでない。)
NK規則 ±2.5%以内(非常用発電機は±3.5%以内)
JEM ±2.5%以内(非常用発電機は±3.5%以内)
(2)瞬時電圧変動特性
発電機に誘導電動機を投入すると大きな突入電流が流れて発電機の電圧は瞬時降下する。JEM1274(舶用交流発電機)では発電機瞬時電圧特性を次のように区分している。

 

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図1・11 誘導電動機始動負荷投入時の交流発電機電圧の時間的変化

 

2・1・5 自動電圧調整器
(1)用途
目動電圧調整器(通常AVRと略称される。)は交流発電機の電圧を自重力的に精度を高く一定に保つための装置で、ブラシレス式交流発電機では是非共組合せ使用が必要であり、また、自励式交流発電機でも負荷条件によって指定の電圧範囲を保ち難い場合及び一定電圧の維持を特にきびしく要求される場合に採用される。
(2)交流発電機用AVRの原理
図1・12は交流発電機の電圧を一定に保つためのAVRの原理図である。
AVRは発電機電圧Voacをあらかじめ定めた基準電圧Vi等しく保つため図のようにVoacを直流に変換しVoとし、Voを増幅器の入力にフィードバック(出力信号を入力側に戻すこと。)して基準電圧Viと比較する。比較して誤差ε(=Vi−Vo)があれば、この誤差信号を増幅し、増幅された信号によってサイリスタ等を用いた適当な装置を制御して界磁電流を調整し、発電機電圧が基準値に等しくなるよう補正動作を行う。
増幅器の利得(出力対入力の電圧又は電力の比を言い、増幅度とも言う。)は大きいほど制御誤差は小さくなり、電圧精度は良くなる。ただ利得が大き過ぎると応答の行き過ぎ動作が甚だしくなり、そのため安定度が悪くなるので、電圧精度との関係において適当な値に選ばれる。
(3)AVRの形式
最近のAVRは、その増幅動作をする装置がIC、トランジスタ、サイリスタ等によって半導体化され、小型化された上、高性能のものとなっているが、現在に至るまでに多種多様なものが船用として使用されている。それらの内、代表的なAVRの形式を下記に示す。

 

 

 

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