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4.6.2 発電機

(1)一般

(a)発電機排気口の真上、及び付近には通風筒の開口を設けてはならない。

(b)発電機の本体には溶接を行ってはならない。

(c)発電機は原動機と心当し後ノックピンを植えること。

(d)発電機の潤滑油配給油管は船の傾斜、動揺により油の流通に支障のないよう充分注意すること。

(2)発電機の直結心出し

発電機の直結は、発電備付けにおける最も重要な作業であるから、特に慎重に行なわなければならない。

(a)原動機との結合に当たっては、原動機側を基準とする。したがって、原動機の各軸受は、水平及びセンターが正しいこと。又原動機には、フライホイルを取付けずにおくこと。

(b)原動機カップリングフランジ端面と、発電機カップリングフランジ端面との間隔をフライホイルの厚さと等しくすること。この場合図4.69に示すようにa、bの“あそび”は設計寸法どおりとすること。

スラストケージ(遊びケージ)が付属しているものはこれを使用すると便利である。

(c)中心線合わせを行なうこと。(カップリングフランジ端面の平行度をだす。)
発電機軸を反直結方向に押して軸方向の“あそび”を殺し、図4.70に示すように発電機1側にダイヤルゲージ(1/100両目盛)を取り付け、原動機側カップリングフランジ端面に当て、発電機軸をゆっくり回しながら上下左右(90度ごと)4カ所のゲージの振れを読む。この際1カ所を基準として、残りの3か所の振れを0.03以内になるまでフレームを調整する。フレームの調整は、フレーム台との間にそう入したシムプレート(ライナ)を調節して行う。

(d)中心合わせを行なうこと。(カップリングフランジ外周の振れを見る。)
中心線合わせと同様、発電機軸の軸方向の“あそび”を殺し、図4.70に示すように原動機側カップリングフランジ外周にダイヤルゲージを当て、(3)と同様にゲージの振れを読み、0.3m以内になるまで調整する。
中心線合わせ要領の例中心線合わせと中心線合わせ

 

 

 

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