日本財団 図書館


(15)コーミング

 ケーブルが防水を必要としない甲板を貫通する場合に甲板のクラック発生防止とケーブル損傷防止を目的としてこれを使用する。軟鋼板を使い円形又は楕円形に加工される。

(16)カラー及びプッシュ

 ケーブルが防水を必要としない隔壁又は船殻部材を貫通する部分に設け、隔壁又は船殼部材のクラック発生防止とケーブルの損傷を防止する。

 船体への取付には溶接形、締付形があり、軟鋼板、樹脂等で円形又は楕円形に加工される。
 なお、締付形を使用する場合は、船体開孔部がなめらで、クラック発生のおそれがないこととする。(図4.3に一例を示す。)

(17)マルチケーブルトランジット(MCTと略称する。)

MCTは、防水、気密、防火を必要とする甲板又は隔壁をケーブルが貫通する部分で、かつ、ケーブルの本数が多く、電線貫通金物を取付けるスペースが不足する場合に、
 主に使用される。MCTの構成部品と材料を図4.4に示す。

(18)電線管及び付属物の構造、寸法等

(a)電線管類

 電線管工事には、次のようなものを使用する。

 

 

   前ページ    目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION