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(6)ハンガつり脚(略して脚という。)

 ハンガを天井からつり下げるために使われ、帯鋼、形鋼等がある。

(7)ランナバー

 ハンガ個々につり脚を取付けず、ハンガ数個を帯鋼、丸鋼、パイプ等で組み立てこれにつり脚を取り付けることにより、つり脚の数を少なくする。

(8) ダクト

 軟鋼板をU字形(金属導板を両袖が高いもの。)としたもので、ケーブルをU字溝の中に入れて支持する。最近は、放熱、重量軽減のため多数の穴を空けたものが使われる。

(9)トランク

 軟鋼板を口字形とした全閉構造のもので、金属管工事の代用としてケーブルを流し込み収納しクランプで押さえる。

(10)線樋

 居住区内等で木壁にケーブルを布設するには、普通陰ぺい工事が行われるが、それができない露出工事とするときは、体裁を考慮して線樋が使用線され、プラスチック製及び金属製がある。

(11)クリート

 冷凍室又は、冷凍倉内に布設するケーブルは、保温材に埋込んではならないこと、及びケーブル布設物品の取付けにより、冷却効果を害さないことを目的としてクリートが使われる。

(12)電線貫通金物

 ケーブルが水密甲板、隔壁を貫通する場合又は機器へ導入される際に、防水に使われる。金物の種類は、箱用(機器用)、甲板用、隔壁用があり、軟鋼製、黄銅製、軽合金製等がある。電線貫通金物についての詳細は、JIS F 8801(船用電線貫通金物(箱用))及び8802(船用隔壁・甲板用電線貫通金物)によるものとし、ケーブルと電線貫通金物との適合基準(JEM 1272 船用電線貫通金物の適合基準一1988)を、表4.2−5に示す。

 

 

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