2 船体部の概要
2・1 船の要目
2・1・1 主要寸法(Principal dimensions) 船の長さ(Length,L)、幅(breadth,B)、深さ(depth,D)を船の主要寸法というが、これは次のように測ることになっている。 (1)長さ(L) (a)垂線問長さ 船首材の前面及びだ柱(船尾材)の後面(だ柱をもたない船ではだ頭材の中心)が満載喫水線(2・1・2の喫水を参照)と交わる二つの交点から二つの垂線をおろし、この垂線間の距離を船の垂線間の長さ(lemgth between perpendiculars,Lpp)といい設計の際用いられる(図1、参照のこと。)。
図1
図2
(b)全長 船体に固定的に付属する突出物を含めて、船首最前端より船尾最後端までの水平距離を全長(length overall,Loa)といい、航海関係で用いられる。 (b)登録の長さ 船舶を登録原簿に登録する際用いる船の長さを登録の長さといい、上甲板下面において、船首材の前面より船尾材の後面(舵頭材を有する船舶にあっては、舵頭材の中心位置)に至る水平距離をいう。 (2)幅(B) 船の幅の一番広い部分において、図2に示すように肋骨の外面から反対舷肋骨の外面までの距離を幅(breadth)といい設計及び登録に用いられる。また、外板の外側から反射舷の外側までを最大幅(breadth maximum)といい航海関係に用いられる。 (3)深さ(D) 深さ(D)とは長さの中央において図2に示すように、竜骨の上面から上甲板
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