
演習問題
最大測定電流1mA、内部抵抗50Ωの電流計を使って最大10Vの電圧計を作るにはどうすれば良いか。この電圧計を最大100Vの電圧計にするにはどうすれば良いか。
2. アナログテスター
電気の測定で最も良く使われていた装置である。電流と電圧の測定の原理は前節と同じであるが、抵抗測定の方法は若干異なるので以下に説明する。
図のようにPlとP2のあいだにRxを接続し、その抵抗値を測定するのであるか、測定に先立ちP1とP2を直接接続し、R、を調節して、Mの値を最大Ifsにする(抵抗値はゼロ)。Rxを接続することにより、電流値lは下がり、次式で与えられる。ただし、Rtは測定回路の全抵抗である。

この式から電流が1/2になるときRxがRtに等しくなるので、ここをRxと目盛る。R1を他の抵抗値のものに切り換えることにより、被測定定抵抗の範囲を変えることが出来る。Rxと1の関係は図のようになり、可動コイル型メーターのふれは電流値に比例するので、低抗値の目盛りは非線形となる。

演習問題
10kΩの抵抗を測定するときフルスケールの1/2であった。5kΩ、20kΩのとき振れ角はそれぞれフルスケールの何%か。
図においてメーターMのフルスケールは25μAで抵抗は1200Ωである。フルスケールの半分のふれをRx=10kΩとするにはR1とR2をいくらにすればよいか。
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