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3.11海上風速の長期変動

図3.11.1〜図3.11.3に海上風速の経年変化を示す。これによると、海上風速は平均すると、高緯度で強く(年平均6〜9m/s)、赤道海域で弱い(3〜4m/s)。同じ高緯度(北緯40〜50度)でも北太平洋西部(A海域)は風速は強く、北太平洋東部(B海域)は風速が弱い。
海上風速の季節変動は、A海域において、1年周期の変動が他の海域に比較して顕著である。
年平均風速(破線)は、高緯度(A〜C)と中緯度(D〜F)において数年の周期で変動をする。
1901年〜1932年の海上風速の長期変化傾向は、A海域で減少、C海域で増加を示すが、厳密に言うと各海域の変化傾向は明らかでない。
図3.11.4〜図3.11.6に海上風速の南北成分の経年変化を示す。ここで正の値は南風、負の値は北風を表す。これによると、冬季に北風、夏季に南風の1年周期の季節変化が顕著な海域は、A、G、H海域であり、この反対に冬季に南風、夏季に北風が卓越するのはF海域である。B、C、D、E海域は周期性が明確でない。
海上風速の南北成分の長期の変化傾向については、特に増減の傾向は明確でなく、平均的にはA、E、F海域で北風であり、B、C、H海域で南風の成分を持つ。
図3.11.7〜図3.11.9に海上風速の東西成分の経年変化を示す。ここで正の値は西風、負の値は東風を表す。年平均風速(破線)に着目すると、A〜Cの北緯40度〜50度では、西成分の風(偏西風)が支配的であり、D〜Fの中緯度帯(北緯20〜30度)では東成分の風(貿易風)が支配的であることが示される。月平均風速は、A、E、F海域において冬季は西成分、夏季は東成分の風速が卓越する季節変化をする。H海域では、この逆の季節変化を示す。

 

 

 

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