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なお、内貿コンテナは、京浜港から地方港に向かう数量が、地方港から京浜港に向かう数量を上回っている。この結果、内航フィーダー網の整備は、地方港で発生する外貿空コンテナの京浜港へのシフトを容易にする環境を整えることにもなる。
しかしながら、前記7−4で述べたように、東南アジア地域との物流は、今後も地方港との直行便が中心となることが見込まれ、この面での内航フィーダー輸送需要は比較的少ないものと思われる。
(6)フェリー輸送との競争力
京浜港と東日本・/北海道方面を連絡しているフェリーには東京−苦小牧航路がある。これと内航フィーダー輸送とを比較すると、次のようになる。
?料金
フェリー: 40フィートコンテナ(シャーシー付き)175,400円
内航フィーダー: 40フィートコンテナ(シャーシー無し)71,200円
内訳:運航費用 28,000円
ターミナルチャージ 30,000円(20フィートの1.5倍)
販売管理費・諸経費 13,200円
合計 71,200円
?所要時間
フェリー: 30時間
内航フィーダー: 24時間
このように、内航フィーダー輸送はフェリーに対しては、料金面、所要時間の両面から、競争力があることがわかる。

 

 

 

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