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5. ハード・ソフト両面からみた東アジア主要港と京浜港の比較

 

京浜港を魅力ある港湾、特に国際的なメインポートとして存続発展させるための方策を検討する時、近年の急速な経済発展と連動してその取り扱い量を急速に伸張させている東アジア諸港の実態を把握し、京浜港の実態と比較検討することが必要となってくる。以下、高雄港、香港港、シンガポール港及び釜山港における実態をハード・ソフト両面から検討する。

 

5−1 ハード面からみた東アジア主要港と京浜港の比較

5−1−1 東アジア主要港と京浜港のコンテナターミナル施設の現状
(1)高雄港
コンテナターミナルは、NO.1〜N0.5まであり、公共ターミナルと専用ターミナルとに分かれている。高雄港では計画から建設・所有まで全て港務局が担当しており、専用ターミナルは船会社が港務局より借り受ける形をとっている。荷役機械は港務局所有と船会社所有とがある。
コンテナターミナルヘの道路網は鼻部にあるNO.4ターミナルヘの海底トンネルと取り付け道路は完成しているものの、高速道路が直結していないことが道路混雑の原因の一つとなっている。又、NO.2、3ターミナルには鉄道レールがあるが、鉄道輸送はほとんどない。

 

表5−1 高雄港におけるターミナル施設

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