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平成8年度OECD等国際協議への対応に関する調査報告書

 事業名 OECD等国際協議への対応に関する調査
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


 

2. 供給力の推計モデルの検討

この節では、各国における供給力について統一的な基準に基づいた評価を行うためや、将来の供給力を推計するため、また、ドックを新設した際の供給力を推計するため、造船所の供給力を推計するモデル式を計量経済的なアプローチから検討する。

 

(1) モデル式の設定
1) 基本的な考え方
あらゆる産物は、何種類かの生産要素が投入された生産活動の結果、生産され、市場へ供給される。この生産活動において、どのような生産要素がどの程度投入され、特定の生産物がどれだけ得られるかは、そのとき採用された生産技術に依存する。一般に生産者(企業)は最も効率のよい生産がなされることを望むと考えられるから、与えられた生産技術の下で、投入量の特定の組み合わせから得られる最大の生産量を得るべく行動する。このような生産技術、投入・産出の組み合わせの情報を要約したものが生産関数として位置づけられる。
生産関数y=f(x1,x2)は、生産要素量の組(x1,x2)から生産量yが得られることを表す。図表1−1はこれを図示したもので、(x1,x2)を投入して得られる財の量の上限はABとなる。ここでは、AB’を生産することも可能であるが生産関数は投入量と生産量の上限との関係を示すものであるので、y=f(x1,x2)で決まるyは、AB’ではなくABに対応する。したがって、図表1−1の曲面が生産関数を表すものになる。

 

図表1-1 生産関数

004-1.gif

この計量経済学的な分析アプローチを取り入れ、企業の生産力を生産設備と労働力の関数で表すミクロ経済的なアプローチをべースとして、造船業における供給力のモデルを推計する。

 

 

 

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更新日: 2023年3月18日

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