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4.2.6 船舶整備公団および船舶検査機関の動向
(1)船舶整備公団の動向
[公団の近代化基準は、内航海運の近代化を図ることを目的として、船舶の安全性の向上、省エネルギー、船内の労働の省力化等の観点から船舶に設置すべき諸設備等に関する基準を定めたものである。本基準は技術革新による新製品の開発等を考慮し、また、内航船の諸設備の装備状況の実態調査等を実施し、次の事項を考慮して、各年度ごとに本基準の内容を見直している。
?近代化が図られることが期待できるもの。
?省力化(操作時間の短縮化、操作内容の簡素化)が図られるものであること。
?設置する機器等の信頼性が十分であると認められ、かつ、設置後のメンテナンスが比較的容易であること。
?更に、設置することにより、船主経済を著しく圧迫する恐れのないものであること。
…1996年3月、月刊・公団船より引用]
としており、近代化基準を毎年その見直しを行いながら公団共有船の近代化を進めている。
平成8年度公団共有貨物船の近代化基準改正要綱(1996年3月、月刊・公団船掲載)において、機関関係の改正では故障予知診断システムが999GT型以上(750総トン以上)の船舶に装備することが望ましいものとしてCランクで設置を推奨したとしている。
なお、船舶整備公団では設置基準ランクとして、A(装備しなければならないもの)、B(装備することが特に望ましいもの)、C(装備することが望ましいもの)の3ランクがある。
また、船舶整備公団の故障予知診断システムの定義は[故障予知診断システムとはCRTエンジンモニタに人工知能(A1)を附加し、ファジ推論等による故障の予知又は診断を行うシステムという。(1992年3月、月刊・公団船掲載)]である。

 

 

 

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