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この機能は、本モジュール内の制御器で行う。
ポンプ1台故障時にスタンバイポンプ自動起動のテストを行うために、専用のテストコックを設ける。
(4)清水ポンプモジュール
圧力タンクを内蔵した各清水ポンプは、圧力スイッチにより設定した圧力で自動的に始動・停止を行う。
電気温水器により温度設定された温水は、各給湯に直ちに温水を供給できるように温水循環ポンプを設ける。
(5)空気圧縮機モジュール
各空気槽圧力が設定した圧力まで低下すると、圧力スイッチにより自動的に空気圧縮機が起動し、空気槽に充気する。また、設定した圧力の上限に達すると自動的に空気圧縮機は停止する。
2つの圧力スイッチの設定を変えることにより、空気圧縮機は2台同時、または順次発停することができる。
空気減圧弁を制御系統および雑用の2系統に設けており、減圧弁の異常時にはバイパス弁を開くことにより各系統に供給可能とする。
制御系統には自動ドレン排出弁付きのエアドライアーを装備し、乾燥空気を供給する。
(6)潤滑油清浄機モジュール
長期の無解放運転(DocktoDock)が可能でスラッジ処理作業の軽減を目的としたスラッジバスターを中心にモジュール化した。
スラッジバスターは高遠心力で運転されるため、据付脚部に防振用ゴム座を設けている。
2.6.4 モジュール以外の近代化要素
近代化仕様以外で内航近代化実証船において新たに取り入れられた事項を、近代化要素として紹介する
?船首部に第二機関室を設置し、主発電機とハウスラスタを兼用駆動するディーゼル機関(電子ガバナ)を設置した。
?バウスラスタ本体の故障対策およびジョイスティック採用のために高性能作動油(添加剤入り)を採用した。
?バラストコントロールシステムにディジタル分散型制御を採用した。
?海水ライン配管および弁類にポリエチレンライニングを採用した。
?自動式海洋生物付着防止装置を採用した。
2.6.5 モジュール外形図
各モジュールの外形図を図2−6−1〜図2−6−6に示す。

 

 

 

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