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付属資料

 

付属資料1:海外調査結果

 

1.欧州における低床・低公害バスの動向調査

1.1調査期間、訪問先
(1)調査期問
1996年10月17日から27日(訪問先?は別日程)
(2)訪問先
?ウエストミッドランドトラベル社(英国・バーミンガム)
?ロンドントランスポート、ホールスローターミナル(英国・ロンドン)
?ミットカー、パリ96(フランス・パリ)
?ストラスプール市、ライトレール(フランス・ストラスプール)
?ZF社(ドイツ・フリードリヒスハーヘン)
?ネオプラン社(ドイツ・スツッツガルト)
?ベンツ社(ドイツ・マンハイム)
?オートバスRAI96(オランダ・マーストリヒト)
?第56回IAA国際商業車ショー(ドイツ・ハノーバー)

 

1.2調査結果
(1)ウエストミッドランドトラベル社
ウェストミッドランドトラベル社(以下WMT)は、バーミンガムとその周辺7地区のエリア(人口250万人)で、総数1700台の路線バスを運行する英国最大のバス運行事業者である。同社は最近30mポンドかけて300台のバスの新車代替、うち250台を低床バスとするという発表を行ったほか、天然ガスバス(以下CNGバス)のプロジェクトも同時進行中であり、様々な積極的な策をとっている点で有名である。本調査では、バス事業の状況、新プロジェクトの考え方などを中心に質問を行い、また低床バスの運行状況も見ることにした。
WMT側の対応者はプレスオフィサーのMrBatesmanとマーケッティングディレクタのMrLeederで、Leeder氏は都合により、最初のプレゼンテーションと質疑応答の問のみの参加であった。プレゼンテーションの要旨は以下の通り。
WTLはもともと複数の地域の別会社であったが、1968年のTransport Actにより69年に合併して、WMPTEという会社になったのが始まりである。
その後、1986年の規制緩和・民営化に関する法律に従い、1991年に民営化(従業員が銀行からの借り入れにより会社を買い取る)がなされ、WTLとなった。さらに1995年にNationalExpressGroup(NEG)と合併して、株式公開を行っている。(NEGは全国的な高速バス網を形成しているNationalExpress、欧州大陸への長距離路線のEuroline、空港間連絡バス、EastMidlandAirportを経営しているほか、鉄道のGatwickExpress,EuroStarの一部株式も有している。
路線バス運行は、各地の傾向と同じく乗客数が減少傾向で、1980年を100とすると1995年は60にまで落ち込んでいる。減少の傾きは最近では緩やかになっており、横這い状態である。250万人という地域人口のうち約40%が車を所有していないので、車の台数は増加傾向にあるものの(10年で倍と予想されている)、うまく公共交通に転換させることが、渋滞の解消、環境問題などで有利になるので、自治体と共同でマーケッ

 

 

 

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