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(2)利用者ニーズヘの柔軟な対応
?運行形態の改善
例えば、次のようなものが挙げられる。
a.多様な路線網の設定
・ドア・ツー・ドアサービス(幹線での定時大量輸送と支線でのドア・ツー・ドアサービス等)
・利用者別・目的別(高齢者、障害者、通学・買い物等)の専用バス
・自治体との連携による福祉的側面での運行(路線のない狭隘地域に対する公的援助によるコミュニテイバスの運行等)
b.停車方式の工夫によるフリー乗降路線の拡大
c.他の交通手段との有機的な連携
特に、地下鉄など鉄道との乗継ぎの利便性を向上させることが重要と考えられる。ハード面(パーク・アンド・バスライド等の)だけでなく、例えば共通の定期券の利用など、ソフト面での対応も重要である。
?中・小型バスの導入
都市部における交通渋滞対策、地方における不採算路線の維持対策、大型バスとタクシーの中間的利用等の観点から、中・小型バスの導入も有望と考えられる。
バス事業者に対するアンケート結果より、例えば次のような仕様が提案されている。
a.小型バス(マイクロバス)の仕様例
・山間(過疎)路線又は団地乗り入れは、例えば巾員4m程度と狭いため、これに対応できること。
・定員は30名前後。車いすは最低1台搭載できること。
・料金収受の関係もあり、2.3m以上の車幅及びリヤエンジンであることが必要。
・ワンマン構造要件の関係や車いす利用者の対応もあり、乗降口扉は有効幅で800〜900mm以上あること。
・アプローチ、デパーチャアングルを可能な限り大きくする。ノンステップバスに近い車両であること(ステップピッチは190mm以下でツーステップまで)。
b.中型バスの仕様例
・大型車同様の低床ノンステップまたはワンステップ低公害車。

 

 

 

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