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2.2.3 バス事業者のニーズとメーカ側の対応策
第一次および第二次アンケート調査を通じて、概ね以下のような知見を得た。

 

(1)ノンステップ・バスの仕様について
?ノンステップ・バス導入時の走破性等の問題
第一次アンケートで提示した仕様(案)に対しては、走破性や降雪への対応等の点で問題が生じることがバス事業者から提示された。その結果を受けて、メーカ各社で検討を進め、表2.2.3−1のような計画値を提示した。つまり、アプローチ角・デパーチャ角を約7.5度とし(デパーチャ角は一般低床車並み)、さらに車高50ミリアップ装置の付加により約8度として一般低床車に近付ける仕様とした。
その結果、第一次アンケートの時と比べて走破性等の問題の発生が減少することがわかった(ただし、アンケートの回答者が必ずしも同一でないことに注意)。
すなわち次のとおりである。
・「ノンステップ・バスの仕様が「計画値」であれば問題は特に発生しない」との回答は、
第一次アンケート=約5.5%→第二次アンケート=約16.7%に向上した。
・「ノンステップ・バスの仕様が「計画値」であれば、床と道路が接触する可能性がある」との回答は、
第一次アンケート=約58.9%→第二次アンケート=約27.3%に低下した。
・「ノンステップ・バスの仕様が「計画値」であれば、乗降時に支障が生じる可能性がある」との回答は、
第一次アンケート=約31.9%→第二次アンケート=約7.6%に低下した。
?ノンステップ・バスの仕様について
ノンステップ・バスの主な仕様については次のような意見を得た。
a.寒冷地仕様
寒冷地仕様の前提として、「除雪を行うことを前提にしては困る」が約32.7%(35件)、「除雪を行うことを前提にしてよい」が20.6%(22件)であり、充分な除雪を前提にしないことを望む回答が多かった。
b.燃料タンク容量
現行の燃料タンク容量(150〜160リットル)よりも「減量してよい」とする回答

 

 

 

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