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2.1.2 米国の動向(詳細は付属資料1の「2」を参照のこと)
米国における高齢者・障害者対応の公共交通機関について、訪問調査を実施した結果を以下に示す。

 

(1)MARTA(アトランタ首都高速交通公社)
?パラトランジットサービス(L−VAN)
L−VANを77台所有している。L−VANの低床化は高価で狭くなるので、降車輪の上の高床式にしている。
これはトラックのシャーシーを使用するものである。ただし、ユーザの意見を取り入れ、RV車のシャーシーを使用して乗り心地の改善を図っている。エンジンはガソリンとディーゼルの2種を使用している。
視覚障害者への配慮として、手すりをたどっていくと乗降口から座席まで行ける。
座席は9席か車いす3台+5席ある。
車両価格は1996年で$50,000、5年前で$47,000である。
耐用年数は5〜7年である。
料金箱とバス停車スイッチを設置している。その理由は、路線バス乗降の訓練になることによる。
パラトランジットの事業は拡張を計画している。
使用目的の制限はない。しかし、通勤・通院リバ訓練が多数を占めているが、全体の50%に押さえている。ADAのガイドラインに規定されている。
L−VANでは、500トリップ/日で、そのうち、40%が車いす使用者である。
?路線バス
ノンステップ・バスはカナダの“NewFlyer”社製造のものである。700台以上の路線バスの80%はアクセシブルになっている。
低床バスは、リフトバスと比較して故障が少ないし、一般乗客の乗降時間が少ない。2000年に向けて100%アクセシブルにする計画だが、低床バスを導入したい。しかし、低床バスとリフトバスを混合して導入すると思われる。
低床バスの車両価格は25〜27万ドルである(2,875から3,l05万円。ただし、1ドル=l15円として計算した場合)。なお、標準バスは20〜22万ドル(2,300〜2,530万円)で

 

 

 

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