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には別にデモカーがあった。
・MAN:インターシティ用は、都市内路線バスのノンステップ化が標準化した今、次のノンステップ化のターゲットとなっているもので、各社から用意されている。MANのものは通路部のみを低床化したもので、側窓がやや小さく感じられる。

 

(9)第56回IAA国際商業車ショー(通称ハノーバーショー)
第56回IAA(Internationale Automobile−Ausstelling Nutzfahrzeuge)に展示されたバスの全体的な傾向は次のとおりである。
・床の高さでは、路線バスあるいは同様の用途を狙ったバスはいくつかの例外を除いて全て低床バス=ノンステップバスであった。前回は、インターシティ(座席数を優先した都市間路線バス、ただし日本の高速バス的なものではなく郊外を走るバスという意味である)にはまだまだ2ステップが多かったが、今回はほとんどがノンステップになった。カタログには、従来の高床車が残っているが、少なくとも話題・商談の先頭にいるのはこのセグメントもすでにノンステップのようである。
・低公害バスは、展示内容を見る限り短期的にはCNGバス、長期的には水素を活用した燃料電池ないしは水素エンジンのハイブリッドが視野に入っているようである。電気エネルギーを主体にしたバスは、むしろトロリーバスや路面電車(ドラム)との技術的融合を考えているようで、ディーゼルエンジン車との比較はあまり議論が進んでいないようである。なお、こうした低公害バスも当然ながら低床バスでの成立が前提条件であり、機器の配置には一様に工夫の跡が見うけられた。

 

 

 

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