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いものの、整然としている感じであった。
?低床バス、低公害バス等について
低床バスの価格については、従来車比115%程度となっているが、市場がそれを受け入れている。ベンツ社としては、完成車としては高品質を保証するため、すべてマンハイム工場製と考え、労働力の安い国での生産は考えていないようである。
さらに低価格化への要求がある場合は、シャーシまたはコンポーネントの輸出で、現地ボディの架装となる。(低床車の実績はまだないが、英国などへはシャーシ輸出、現地ボディ架装の例がある)
低公害車については、基本的に、規制対応とCNGやハイブリッド(含むトロリーバス)で対応しており、将来的には現在研究中の燃料電池も期待がもたれる。
規制対応は、次のユーロ3に向けて開発中である。規制対応車の大量導入の方が、数少ない低公害車の導入よりも効果が大きいという見解もある。
CNG車は、既に200台くらいの納入実績があり、インフラ整備の必要があるものの、今後も普及が期待される。車両価格はディーゼル低床バス比117%くらいで、事業者の許容レベルが115%程度といわれていることから、リーズナブルといえる。
ハイブリッド車関連では、ベンツではガイドウェイバス、デュオバスなどマルチモードの車両を1980年代初めから開発し、いくつかの都市での実績があり、その延長線でとらえられている。ハイブリッドバスの現在の車両価格は従来車比130%程度と高価であり、事業者の許容レベル115%を大きく上回っている。

 

(8)オートバスRAI96
オートバスRAIにおける低床・低公害路線バス関連の主な展示内容は次のとおり。
・ボルボ:ノンステップバスは、仏ユーリエ製の車体を架装したB10Lが、地元マーストリヒト向けの仕様で展示された。この他ガスタービン。電気ハイブリッドのECBの模型、パネル展示でCNG車などがあった。
・ベルコフ:中央エンジンのプレミヤ車のLPG仕様(TEC向け)、LPG仕様のDAFリヤエンジンのノンステップバスが展示。
・バンホール1A320はリヤエンジン車で、車内の段差を廃止し、スロープにより後部につながる他社並みの仕様となった。屋内展示はTEC向けの仕様であり、屋外

 

 

 

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