日本財団 図書館


 

1997年春のスタートを予定しているが、1996年8月、スウェーデンのマルメ市で使用中のCNG車両を調査のために試験導入して、デモンストレーションを行った。

 

(2)ロンドントランスポート
低床バスプロジェクトにより、68台(38台のデニスと30台のスカニア)の低床バスの5路線への集中投入を1994年中に行った。
5つの路線のうち2つが発着するホーンスローターミナルにおいて、運行状況を視察した。低床バスは停留所において二一リングを作動するため、歩道との段差はわずかであり、子供やベビーカー使用の人の乗降性向上にかなり有効であることが顕著に見られた。

 

(3)ストラスブールのライトレール
欧州で見直されている路面電車(ドラム、あるいはライトレールといわれている)の現状を探るため、比較的最近開業したストラスブールを視察した。自家用車を市街地から排除する施策、パークアンドライド、バスとドラムの乗り継ぎ、などから、総合的な交通政策の一例として、優れたシステムとして評価できる。
ストラスブールのドラムは、運行路線、形態もさることながら、車両デザインが極めてモダンで、未来志向のものであり、世界中の注目を浴びている。
国鉄駅周辺は川と鉄道と交差することから地下区間となっているが、地下駅であるガラセントラル駅には、エレベータとエスカレータが完備しており、上下移動も容易である。終点のバガーセには、大きなバスターミナルが設けられ、やはり上下移動なしにバスとトラムの乗り換えが可能である。
車両は、3つの箱とそれらを結ぶ2つの小箱、さらに2つの先頭部の計7つの箱が連前車としてつながっており、曲線部ではそれぞれの箱が偏向するため、いも虫のような印象である。台車は先頭部と中央部の座席下に隠され、車内は100%低床である。大きな窓と大きな扉も特徴的であり、車内は明るい。

 

(4)ミットカー・パリ
パリの国際展示場で開かれる国際トレートショウである。内容の中心は観光であり、バスの実車の展示も多く、50台を超えた。主要メーカからは路線バスの展示も多い。

 

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION