2. 人にやさしいバスの動向調査
2.1 海外における低床・低公害バスの動向
バスの「人へのやさしさ」を図るためには、低床化に加え、ディーゼルエンジンからの排出ガスを軽減することも重要である。本節では、そのような観点から、海外における低床バスおよび低公害バスの利用・開発の動向等について調査する。
2.1.1 欧州の動向(詳細は付属資料1の「1」を参照のこと)
欧州におけるバス事業者、メーカ等に対して訪問調査を実施した結果を以下に示す。
(1)ウエストミッドランドトラベル社(以下、WMT社と略)
バーミンガムとその周辺7地区のエリア(人口250万人)で、総数1700台の路線バスを運行する英国最大のバス運行事業者である。次のような取組みを行っている。
?Showcase project
a. 低床バスの大量投入
今後の新車はすべて低床とする方針がとられている。現在までに約30台導入済みである。これら車両は各所で訓練中で、運行には入っていない。
b. バス優先の道路環境の整備
バスレーンや連動信号は実施済みであり、自家用車の乗り入れ制限をドラム開業とリンクして検討中である。
c. 乗客へ剛青報提示
主要ルートすべてのバス車体に運行系統番号をペイントする作業が進められており、乗客から好評である。さらに車内の電子表示、バスロケーションシステムの導入が準備中である。
d. スタッフトレーニング
接客態度の悪い職員は解雇も辞さないということである。
?Gas Bus Project
WMT社とボルボ、Bhtish Gasの共同プロジェクトで、14台のCNG低床バスを走らせるというものである。これには車両に関して2.5mポンドの投資を予定しており、ガスステーションの建設はBGの負担、車両はボルボB10LのCNG仕様となる。
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