
す。雪が少ないと、午前五時から作業を始めても、職員の出勤時刻(午前八時ごろ)までに終了するのですが、雪の量が多いと、午前三時頃から始めないと間に合いません。妻も心配してくれて、ぐっすりとは寝ていないようです。
除雪の必要な朝は、セーナー苑まで車で行くのですが、除雪前のセーナー苑の坂は、四輪駆動の車が、チエーンを掛けた車でないと上がりません。あたりは真っ白で道かたんぼかわからなくなっています。雪をかきわけて進むので、車のフロントガラスも真っ白になり、見えにくくなってしまうこともあります。また、猛吹雪で車も出せず、歩いて来たときもあります。雪がないときでしたら、歩いて二十分ぐらいの距離なのですが、一時間ぐらいかかり吹雪で目が開けられず、手足も凍りそうになり、途中で帰ろうかと思いながら来たこともあります。この時は、辛くて涙がでてきます。除雪が続き、除雪作業の必要な日が三日も続いて熱が出てしまったこともありました。
しかし、除雪をしなければセーナー苑中に迷惑が掛かります。施設の生活にも支障をきたし、万が一の緊急自動車も入ってくることができなくなります。そして、何と行っても朝の楽しみの朝食も食べることができません。
そして、その日の除雪が終わりに近付く午前七時半ごろになると、施設利用者の人達が食堂へ行くため、寮から外へ出てきます。除雪作業の安全確認が、より一層重要になってきます。しかし、食堂へ向かう途中、私の姿を見かけ「お早ようございます」「ありがとうし」「大変やったろう」という言葉を掛けてもらい、ほっとします。そして、作業終了後、はるかぜの丘の倉元さんに燃料の軽油入れを手伝ってもらうのですが、そこで軽油を入れながら、倉元さんとおしゃべりをするうちに終わったなと思います。
〈退職職員あいさつ〉
セーナー苑を離れて
元副苑長 海内貞行
「ほほえみの丘」の竣工が近づくにつれて、「あそこにいきたい」と語りかけてきたあの花生は、今はきっと幸せな毎日を送っていることと思います。
これからも、地域に開かれ、県内外から愛される施設づくりに遭進されますとともに、ますます苑が発展しますことをお祈りいたしております。
楽しかった名所・旧跡巡り
元総務部管理係 稲葉宗次
私の業務は、運転・ガラス修繕等でした。
冬場の早朝の運転は、大変気を遣い忘れられない思い出です。
また、楽しかった思い出として、苑生の皆さんと一緒に遠足や社会見学で、各地の名所・旧跡を訪れることができたことです。
長い間、ありがとうございました。
出会いは空もの
元更生?部きりの木寮 小川照子
苑長先生を始め、諸先生方、苑生の皆さん、保護者の方々に支えられて、児童部で十一年、更生部で九年が過ぎました。たくさんの人達との出会い、たくさんの思い出を私の宝物として、ここに定年退職を迎えさせていただくことを感謝いたします。ありがとうございました。
思い出
元総務部給食係 小川利枝
食堂に勤務し、十七年余りが過ぎ、私も三月で定年退職となりました。苑最先生はじめ諸先生方、職場の方々のご配慮の賜物と感謝いたしております。皆さんと共に一生懸命に作った料理の楽しい思い出、辛い思い出、沢山ありました。皆様方もいつまでも、お元気でご活躍されます様お祈り致します。
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