
わが子の入院
更生部保護者 山田ちず子
わが子が入院して感じた家族の絆、今後はどうあるべきかについて私の思いをのべさせていただきます。
一月二十六日夜に、セーナー苑から英博が熱を出し、肺炎になったが、八尾総合病院は満床で入院もできず、苑で点滴をしている。かしの木寮では、五・六人が風邪を引いていると電話がありました。すぐに私が行って看病の手伝いをしましょうかと話したが、一人の親が来て看病しても他の子供が動揺するから今夜はこないでほしい、こちらで看病するからと申されたので、お願いすることにしました。英博の事について家族で相談、井波総合病院に入院させれば近くであり、何かと都合がよいと思いました。
一月二十七日、苑最先生に井波総合病院への入院をお願いし手続きをしていただき、すんなりと入院出来ました。苑長先生に感謝しお礼申し上げます。
入院当初は熱が下がらず、毎日長時間点滴をするので、下着を点滴の最中にとりかえる時が大変でした。子供の体力の衰えと同様、私の体力の限界を感じました。
今回の入院で良かったことは、家族の皆が交代で看病が出来たことでした。又、毎日面会が出来た事が病人の心の安らぎが病気の回復につながったものと思われます。
また、孫達の協力も見逃す事も出来ません。三年生の孫は、十五時三十分に帰って来て一人留守番をし、保育所の孫は、一七時五十分まで保育所で頑張ってくれました。
孫達は、私の顔を見るたびに、英ちゃん元気、おばあちゃん何時帰るのと、孫も心配してくれていました。
又、英博は長時間各種の検査の結果、血液の酸素量が正常な人の七十%程度しかなく、これは今までに肺炎を何度も患っている結果ではないかといわれました。
この入院中に身内の人が一ケ月も会いに来ない患者さんがいました。セーナー苑にお世話になっている、わが子のことを思うと、せめて病気で入院した時には、看病をするのが親の務めではないかと思いました。
今年はセーナー苑創立三十周年、そしてほほえみの丘竣工の記念すべき節目の年であります。あと三年でマスタープランも一つの区切りです。
子供のために、保護者が全力投球してこの子供達のために一人ひとりが結集して、やがて大きな力となって良い結果を見せるのが親の義務ではないでしょうか。

除雪作業を担当して
指導員 林和男
小高い山の上にあるセーナー苑は、冬になるとたくさん雪が降り、一面銀世界になります。
私は雪が降るこの季節、ドキドキすることが二つあります。一つは、スキーです。スキーに行くときは、前の日からドキドキして眠れません。
今年も、家族で県外のスキー場へ出かけました。家庭生活では、妻がリーダーシップを取っていますが、このときだけは私がリーダーシップを取ることができます。子供達も、このときだけ、私を尊敬の目で見てくれます。
私のもう一つのドキドキすることは、セーナー苑の除雪作業です。除雪当番の前の夜は、天候が気になり、お酒もいつもより少なめにして備えますが、なかなか寝つけない日があります。目覚しは、いつも午前三時に合わせています。でも、心配で、午前〇時頃と二時頃外まで行って雪の量を確認することがあります。なぜなら、雪の量によって、除雪作業の時間がかなり違ってくるからで
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