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閉会挨拶

 

(財)アジア人口・開発協会
理事長
前田福三郎

 

ご列席の皆様、2日間に渡り熱心な討議をいただきありがとうございました。今回は開会式にラモス大統領ご自身がご参加いただくなど、各国国会議員の皆様にとっても記念すべき会議ではなかったかと思います。シャハニ議員を始めとするフィリピン国関係者の皆様の献身的なご協力に対し、心より感謝申し上げます。今回は、ご参加の各国国会議員の皆様のご努力の結果として、「マニラ決議」が正式に採択されました。誠にご同慶にたえません。
この「マニラ決議」は、1994年の第10回人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議から今回までの検討の結果としての、アジアの女性問題への取り組みの一つの成果でありますと同時に、カイロの「国際人口開発議員会議」、コペンハーゲンの「国際人口社会開発会議」、インドシナ女性会議、マニラで昨年開かれました、AFPPD女性委員会会議、東京の「国際女性・人口・開発会議」での検討を踏まえた大きな成果であると思います。この決議は、延べ参加国250カ国以上、600人以上の国会議員の方々の討議の集大成でもあります。
そして、この3年間に世界中で集中して行われてきた、女性・人口・開発問題に対する問題解決に向けた具体的な「決議」であります。皆様方の手で、各国政府にお手渡しいただき、アジアの人口と開発問題の解決に、資することになれば、主催者としてこれに過ぎる喜びはありません。
また会議の2日目には、本年11月にローマで開かれるFA0の「世界食料サミット」に向けたラウンド・テーブル・ディスカッションが開かれました。「人口と食料安全保障」という人類の命運を決める問題に対してアジアの取り組みの第1歩がスタートしたのであります。
人口と食料という問題は人類の生存をかけた大変重要な問題を解決に導くうえで、各国国民から国政を付託されている皆様方のご努力とご協力なくしてこの問題を解決することはできません。私ども(財)アジア人口・開発協会は小さな団体ではございますが、皆様方の活動を支えていくためにさらに努力を続けてまいりたいと思います。
終わりにこのように素晴らしいパーフェクトな会議運営をしてくださいましたフィリピン国関係者の皆様のお骨折りに重ねて深甚なる感謝を申し上げます。ご参加の国会議員の皆様のこれまで以上のご活躍をお祈りして閉会の挨拶と致します。
ありがとうございました。

 

 

 

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